本年4月14日以降の地震は、県内に甚大な被害を及ぼし、多くの尊い命が失われました。改めまして、犠牲になられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災されたすべての皆様に心からお見舞い申し上げます。
また、本校に対し各方面からのご支援及びご心配や温かい励ましのお言葉をいただき、心から感謝申し上げます。
遅ればせながら、熊本地震による本校の対応並びに被害状況等をご報告いたします。
1 本校の対応状況
4月14日 21時26分 最大震度7の地震発生
4月16日 1時25分 最大震度7の地震発生
・いずれも職員が大学に集まり被害等の状況を確認し、学生への一斉メール及び各科担任からの電話による安否確認を行いました。
その結果、学生186名全員の安否を確認しました。
・施設・設備の損傷について、職員が点検を行いました。その結果、実習棟、体育館等建物の多くに損傷が見つかったことから、建物の安全確認(本庁営繕課及び本校の設計を行った設計事務所による検査)を待ち、5月8日までの休校を決定しました。
・本校体育館が救援物資の受入れ先に指定されたため、職員は2交代制で救援物資の受入れにあたりました(~4月20日)。
職員による救援物資の搬出
2 学生の被害状況
学生の申し出による被害の状況については、下記のとおりです。
・自宅が一部損傷以上の被害を受けた者 63名
・一人暮らしアパートが一部損傷以上の被害を受けた者 4名
・阿蘇方面からの通学が困難になった者(その後臨時バス、代替ルート等で通学) 7名
3 本校施設・設備の被害状況
被害の状況は、以下のとおりです。
○本部棟 玄関ガラスの破損、2階非常勤講師室柱のひび割れ
○在職者セミナー棟 玄関ガラスの破損
○実習棟A 水道管破裂による建物北東側地面の陥没
○実習棟C 建物南側壁面の亀裂
○実習棟A~C 建物周囲の地面の陥没、北側外壁の剥離
○実習棟渡り廊下各階 天井継ぎ目部分の落下
○体育館 梁部分の損傷及び照明器具の落下
○食堂 2階西側窓ガラスの破損
○図書室 書棚の破損
発災当時 現在
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正面玄関
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在職者セミナー棟玄関

水道管破裂による建物北東側地面の陥没
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C棟外壁の亀裂
以上の被害か所については、本庁営繕課の第一次調査結果を元に、体育館の使用停止及び注意箇所の掲示により注意喚起しております。
今後は、詳細調査が8月までに入り、調査結果により補修工事を行っていくこととなっております。
4 学生のボランティア活動
発災後、学生の皆さんは自主的に各地域でのボランティア活動に頑張ってくれたようです。なかには、熊本市内から南阿蘇村まで通って活動した学生もいたようです。関係機関から学校宛の御礼状が届いたところもありました。これらの経験が今後参加した学生の大きな力になるのではと考えております。
なお、本校が参加しております大学コンソーシアム熊本を通して派遣依頼のあった活動をご報告します。
<活動内容>
・熊本市役所 4月28日~5月8日 被害家屋現地調査の調査員補助として活動
5 学生への支援について
1 前期授業料の納期限について
前期授業料の納期限を4月末日から5月31日に延長しました。
2 授業料免除及び技能者育成資金融資制度の申込み期限について
授業料免除及び技能者育成資金融資制度の申込み期限は5月31日に期限を延長しました。なお、5月31日までに間に合わない場合は、事前に相談してもらい対応することとしました。
今回の地震による被害で授業料について相談したい、制度の説明を聞きたいなどのご要望がある方は、総務学生課までご相談ください。
3 県立農業大学校寮について
県立農業大学校のご協力により、今回の地震により、自宅からの通学が困難になった学生の皆さんで希望する人は、農業大学校寮に入寮できるようになりました。希望される場合は、総務学生課までご連絡ください。
活動内容>