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コラム:AI✕外科手術

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海堂尊原作の医療ドラマが最終回を迎えました。クロニノこと二宮和也さん演じる渡海先生が巨大な組織や権力に立ち向かっていくエンターテイメントでしたが、私は高階先生(小泉孝太郎さん)に感情移入しながら見ていました。より多くの患者さんを救うために最新テクノロジーを導入しようとする考え方に共感するところがありましたが、どんなに優れた医療器具やロボットであってもそれを使いこなす医師がいてこそということもドラマの中で語られていたように思います。

さて、医療の中でも手術は非常に重要な領域の一つですが、手術中に迅速な対応を迫られることが多い外科医は精神的・身体的な負担が大きく、また外科を目指す医師の数も減ってきており、外科医の負担を軽減するためにAI ( Artificial Intelligence : 人工知能) を活用することが期待されているそうです。そして、手術支援に関するAIの活用は下表のような進歩が見込まれているものの、2020年度の段階ではレベル1にも到達できないと考えられているそうです(*1)。

レベル1

バイタルサインの把握による手術支援

レベル2

ナビゲーションなどによる外科医の意思決定支援

レベル3

外科医の監督下で比較的シンプルな手術における一定の自動化

レベル4

外科医の監督下で複雑な手術における一定の自動化

医療分野でAIを実用化するにはAI自身による深層学習が必要ですが、将棋や囲碁などと違って失敗しながら学習することが許されないところが難しいのではないでしょうか。このような困難を乗り越え、医療分野でAIを実用化することができたとき、より多くの命を救うことができるようになるのかもしれません。そして、この夏公開される映画にも出てくるドクターヘリにAIが搭載され、過酷な災害現場で救命医を支援するような未来が来るのかもしれません。

しかし、最大の問題点は人材の確保と育成で、日本ではIT全体で約30万人、このうちビッグデータやIoTに精通し、AIの開発を担うことのできる人材が約5万人不足しているそうです(*1)。本科でも、これら先端IT技術をテーマとした卒業研究に取り組み(*2~*4)、「技大は変わります」を合言葉にIoTに関する実習を導入し始めました(*5)。その先に見える光景を想像しながら私たちと一緒に勉強しませんか。 

(*1)参考図書:ニュートン別冊「ゼロからわかる人工知能」2018年5月10発行

(*2)参考:本科HP「平成28年度卒業研究発表会報告(情報システム技術科)」2017年3月6日

(*3)参考:本科HP「卒業研究発表会(情報システム技術科)を実施しました」2018年3月22日

(*4)参考:本科HP「平成30年度卒業研究スタート!(情報システム技術科)」2018年6月8日

(*5)参考:本科HP「授業紹介(ネットワークプログラミング)」2018年6月15日

(文責 : 情報システム技術科 橋本剛裕)

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